IR活動で重要な要素

IR活動は、企業が投資家に対して、当該企業の事業内容や業績、経営方針、経営戦略、将来計などを公表し、投資を誘引する活動のことを言います。企業は、その活動を継続するために運営資金を必要とします。従前は、金融機関との株式持ち合いなどにより資金を調達していましたが、直接的に市場から資金を調達することが効率的です。投資家としても、投資に見合った成果が得られることを期待して投資を行いますので、投資に値するような企業活動が展開されているか、あるいは仮に業績が芳しくなかったとしても、将来性が十分にあると思わせる要因があれば、投資を誘引する効果があります。すなわち、数字では表せない企業の価値をいかにして伝えるかが重要です。この見えない資産をいかにして投資家にアピールできるかに、企業の資金調達に大きく影響します。

企業の広告としてのIR

企業のコマーシャルというと、広く多くの人に伝えることが大切です。そのため、テレビ、新聞、インターネットなど利用して伝えますが、コマーシャルは企業の製品をアピールするだけではなく、企業イメージもアピールします。それとは違い、IRは投資家に対しての企業の財務情報、経営状況を報告します。ある意味、IRは投資家に対しての広告ということができます。投資家に対して、よい企業であることを伝えることが大切です。財務状況、経営状況などを伝えることは当然ですが、企業としての社会貢献活動、今後の展望なども伝えて、長期にわたり安定的な株主になってもらうようにします。株主が株を売却すると株価は低下し企業の財務状況が悪化、決算にも影響します。機関投資家だけでなく、個人投資家に対してのIR活動が企業の広告としては大切になります。

IRにおけるメリット

IRにおける効用としては、一般として、経営内容について外部によく知ってもらいながら、正しく評価してもらっていくということでしょう。それに関しては、全くその通りでしょうが、実のところ、IRに関する真のメリットとしては、経営改善について促進されていく効果でしょう。また、企業の経営トップにおいては、特別なことがない限りは、外部の専門家より厳しい指摘について受ける機会はないのではないのでしょうか。しかし、株主総会といわれる場はあるにせよ、アナリスト並みによる突っ込んでいる質問のやり取りについてあることは稀となっています。また、外部における専門家との緊張関係が、経営改善に向けての適度な刺激になっているということについては、十分考えられることでしょう。なお、IRにおいては、あらかじめ、資料を作成しながら、分かりやすくプレゼンテーションしていく必要があります。